「知ってる」を「血肉」に変える練習場
まず音を聴いて、感じてから当てる。名前は最後でいい。6種類のモードから選べます。
今日のお題はこれ1つだけ。聴く→手で弾くを1回やれば勝ち。毎日変わります。
理論は「いい音の後付け説明」。好きな曲を分解すると、理論が一気に"自分ごと"になります。
進行:G → B → C → Cm(度数:I – III – IV – iv)
進行:D – A – Bm – F♯m – G – D – G – A(I–V–vi–iii–IV–I–IV–V)
弘樹さんが小5で辞める前に届かなかった、超絶好きな第3楽章。あの"嵐"の正体を、指がもう知っている響きに名前を貼る形で解剖します。
※和声の骨格です(実際の楽譜は分散・転回・装飾で彩られています)。事実確認済み:嬰ハ短調/ソナタ形式/第2主題は嬰ト短調/コーダに減七和音。
駆け上がる16分のアルペジオは、嬰ハ短調の主和音 i(C#m)を分散しているだけ。縦に積むと正体が見えます。
アルペジオの頂点で鳴る2つのスフォルツァンド和音は属和音 V(G#7)。 「主和音で駆け上がり→ドミナントで問いかける」を反復して緊張を煽ります。
🎼 楽譜(音の動き):左→右でコードが進みます。●の高さ=音の高さ。前後で●がどう動くか(=声部の動き)を目で追ってください。
提示部の定石。短調は属和音の調=嬰ト短調(G#m)へ移って第2主題を歌う。五度圏で隣=自然な移動。
終盤、減七和音のアルペジオが緊張を限界まで高め、主和音へ解決。 今日学んだ「dim7=緊張の核/導音上の減七はiへ吸い込まれる」が実物で出てきます。
| 聴こえる場所 | 理論の正体 | ハンドブックの章 |
|---|---|---|
| 冒頭の嵐アルペジオ | i (C#m) の分散和音 | 第4章・第5章 |
| 頂点の2つの強打 | V (G#7) =ドミナント | 第6章・第8章 |
| 第2主題 | 嬰ト短調(v)=属調の短調 | 第3章・第13章 |
| コーダの切迫 | 減七和音(dim7)→i | 第4章・第7章 |
クラシック(月光)とは対照的な、90sギターロックの名曲。実はほぼG majorのダイアトニック。なのに"幻想と哀愁"が漂う——その正体はたった1つの非ダイアトニック和音です。
※コードは採譜サイト由来(ユーザー投稿)なので細部に異同あり。大枠=確認済み。原曲の録音キーはチューニング等で多少違う場合あり。
原曲BPM(約172・確認済み)で、1コード=1小節(4拍)の標準割り当てで鳴らします。原曲そのままの体感の速さ・長さに近づけたバージョンです。
⚠️ 正確な小節割り(どのコードが2小節続く等)は公開コード譜から取り切れていません。原曲を聴いて「ここは2小節」等わかれば、ぴったり合わせて直します。
ほとんど G・D・Em・C のダイアトニック。でも3つ目の B7 だけが調の外。これが効きます。
🎼 楽譜(Aメロ:G–D–B7–Em–C–D–G)。3つ目のB7だけ♯(D♯)が入る=調の外=哀愁スパイス。●の動きで確認を。
G majorの本来の3度上の和音は Bm(地味)。それを B7(明るい属7)に変えると、 次の Em に対する"一時的なドミナント"になる。Em を仮の目的地に仕立てて強く引っ張る=あの切ない高揚の正体です。
地味な普通版 / flowerの仕掛け
サビは7th・add9・m11でテンションの彩り。同じG major進行でも、3和音でなく色を足すと一気に洗練されます。
🎼 楽譜(サビ:GM7–Cadd9–Am11–Em7–D)。上に乗る音(7th・9th・11th)の層が増えて浮遊感が出ます。
サビ周辺で D → B7/D♯ → Em と動かすと、ベースが D→D♯→E と半音で上がる。 滑らかな"クロマチック・ベースライン"でEmへつなぐLArc常套の技。
| 聴こえる場所 | 理論の正体 | 章 |
|---|---|---|
| Aメロの"おっ"と来る所 | B7=セカンダリードミナント V7/vi → Em | 第8章 |
| サビの浮遊感 | maj7/add9/m11のテンション | 第4章 |
| EmへつなぐB7/D♯ | 転回(スラッシュ)+半音ベースライン | 第4章・第8章 |
| 全体の土台 | G major ダイアトニック | 第5章 |
月光=クラシック(分散和音・減七)↔ flower=ロック(ダイアトニック+セカンダリードミナント1個)。 ジャンルが違っても、効かせどころは同じ理論で説明できる——これが分かると一気に世界が繋がります。
これは曲ではなく、"不安・警戒"を意図的に設計した音響。だからこそ理論で100%説明できる、最高の教材です。作曲は伊福部達(『ゴジラ』の伊福部昭の甥)。
⚠️ 実際の警報音ではなく分析用に和音だけ鳴らします。人によっては不安を喚起しうるので音量にご注意を。
たった2つの和音の往復。しかも両方とも第2転回形(ベース=5度のソ/ソ♯)。不安の作り方が3層に重なっています。
🎼 楽譜(C7♯9 ⇄ C♯7♯9)。和音のかたまりが半音まるごと上下にスライドするだけ=全●が同じ形で平行移動。
ハンドブック第4章で出てきた C7(♯9) そのもの。長3度(ミ)と♯9(=短3度のミ♭)が同時に鳴る=明と暗が真正面から衝突する"矛盾の響き"。
不協和な和音を半音だけズラして交互に。安定する場所がどこにもなく、聴き手はずっと宙づり。
両和音ともベースが根音でなく5度(ソ/ソ♯)=最も不安定な転回形。しかもドミナントなのに主和音へ解決しない。緊張が永遠に続く設計です。
| 聴こえる要素 | 理論の正体 | 章 |
|---|---|---|
| ザラついた芯 | C7(♯9)=長3度+♯9(ジミヘンコード) | 第4章 |
| 落ち着かない往復 | 半音上のC♯7(♯9)とクロマチックに交替 | 第7章 |
| 地に足がつかない | 第2転回形(ベース=5度) | 第4章 |
| 終わらない緊張 | 解決(終止)の不在 | 第6章・第12章 |
1991年の名曲。ほぼG majorのダイアトニックなのに、なぜあんなに"流れて・前に進む"のか。理論で全部見えます。
※コードは採譜サイト由来。大枠(キー・サビのB7→Em・強進行)は複数ソースで確認。原曲の実際の録音キーはG♭(半音下)との情報もあり、ここでは弾きやすいG majorで解説します。
※小節割りは標準的な割り当て。正確な伸ばし方が分かれば合わせます。
このAメロはほぼG majorのダイアトニック。秘密は根音が4度上に進む「強進行」が多いこと。 根音の動きの中で最も推進力が強く、自然に前へ流れていく感覚を生みます(ハンドブック第6章)。
🎼 楽譜(Aメロ:G–Dsus4–D–Em7–C)。Dsus4→D で上の音がA→F♯へ半音下がる(sus4の解決)のが●で見えます。
サビ:C–G–Am–B7–Em(度数:IV–I–ii–V7/vi–vi)。 主和音GでなくサブドミナントCから入るので、「もう物語の途中」のような浮遊・高揚感で始まります。
🎼 楽譜(サビ:C–G–Am–B7–Em)。4つ目のB7だけ♯(D♯)=flowerと同じ哀愁スパイス。●の動きを見比べて。
サビの B7 は、G majorの外から来たセカンダリードミナント(V7/vi)。次のEmへ強く引っ張る、あの哀愁スパイス。 第2号「flower」とまったく同じ仕掛けです。
普通版 / 仕掛け
| 聴こえる場所 | 理論の正体 | 章 |
|---|---|---|
| 流れる推進力 | 強進行(根音4度上行) | 第6章 |
| サビの浮遊した始まり | IV(サブドミナント)スタート | 第6章 |
| サビの哀愁スパイス | B7=セカンダリードミナント V7/vi→Em | 第8章 |
| 滑らかさ | Em7・A7等の7thの彩り | 第4章 |
エビングハウスの忘却曲線に合わせ、忘れた頃に自動で再出題します。正解すると間隔が伸び(1日→3日→7日→16日→35日…)、間違えると10分後に再挑戦。学習記録はこの端末に保存され、日をまたいで続きます。